毛勝三山(読み)けかちさんざん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「毛勝三山」の意味・わかりやすい解説

毛勝三山
けかちさんざん

富山県東部、立山連峰(たてやまれんぽう)の剱岳(つるぎだけ)山塊の北に連なる毛勝山を中心とする山々。黒部三山ともいう。南から猫又(ねこまた)山(2378メートル)、釜谷(かまたに)山(2415メートル)、毛勝山(2415メートル)の総称。これらの山々は剱岳を中心とする山々に対し毛勝山塊を形成し、富山県東部に高くそびえて見える。古期の花崗閃緑(かこうせんりょく)岩で構成されている。東側は黒部峡谷に急斜する。尾根伝いの登山路はない。西側の釜谷山の谷または毛勝山の大雪渓から5月ごろ登ることが可能であるが困難である。

[深井三郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android