毛成村・草毛村(読み)けなりむら・くさけむら

日本歴史地名大系 「毛成村・草毛村」の解説

毛成村・草毛村
けなりむら・くさけむら

大須賀おおすか保に属した。延慶元年(一三〇八)一二月二五日の関東下知状(円覚寺文書)に「大須賀保内毛成草毛両村」とみえ、両村をめぐって大須賀時朝と鎌倉円覚寺雑掌との間で相論となっている。毛成村は時朝の祖父胤氏の代の弘長三年(一二六三)、神四郎に永代売却された。しかし同地はこれに先立ち、弘長元年に本間四郎左衛門尉が質券を取り二〇年を限って知行していたので、神四郎の訴えにより、文永元年(一二六四)胤氏は神四郎に毛成村の代りに陸奥好島よしま紙谷かべや(現福島県いわき市)に大須賀保内草毛村を添えて与えた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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