氏族神(読み)しぞくしん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「氏族神」の意味・わかりやすい解説

氏族神
しぞくしん

氏族の守護神。共通の祖先が神格化した場合が多いが,動植物を祖先と考えるトーテム信仰であることもあり,また祖先とまったく関係のない神が共同に祀られることもある。いずれにしても,その神を祀る人々や集団利害に深い影響を及ぼすと信じられており,各種の儀礼が行われる。 (→氏神 )  

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世界大百科事典(旧版)内の氏族神の言及

【氏神】より

…神道では習俗上の同族集団ないしは地縁社会を包括的に守護する神社とその祭神を,成員との親縁性を象徴的に強調して一般に〈氏神〉という。その語源は,古代の氏族制社会における族縁原理〈氏(うじ)〉に基づく守護神,すなわち氏族神(氏の神)に求められる。氏神祭祀を示す古例は《古事記》神代巻に3柱の綿津見(わたつみ)神が阿曇連(あずみのむらじ)の奉斎する〈祖神〉とある。…

※「氏族神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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