民の煙(読み)タミノケブリ

デジタル大辞泉 「民の煙」の意味・読み・例文・類語

たみ‐の‐けぶり【民の煙】

民家かまどから立つ炊事の煙。
「国富める―のほど見えて雲まの山にかすむ炭がま」〈拾遺愚草・中〉

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精選版 日本国語大辞典 「民の煙」の意味・読み・例文・類語

たみ【民】 の 煙(けぶり)

  1. 人民の竈(かまど)から立ちのぼる煙。人民が食事支度をするために出る煙。
    1. [初出の実例]「けふたつるたみのけぶりの絶えざらば消えてはかなき跡を問はなん〈冷泉院太皇太后宮〉」(出典:新勅撰和歌集(1235)釈教・五八五)

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