民は之に由らしむべし之を知らしむべからず(読み)たみはこれによらしむべしこれをしらしむべからず

精選版 日本国語大辞典 の解説

たみ【民】 は 之(これ)に由(よ)らしむべし之(これ)を知(し)らしむべからず

(「論語泰伯」に「子曰、民可使之、不使之」とあることば) 人民というものは、指導して従わせることはできるが、その道理を説いて理解させることはむずかしい。また、人民というものは命令によって従わせればよいので、原理方針を説明する必要はないの意でも用いる。
町人嚢(1692)三「聖人世に出賜ふといふ共、万民を尽く教へて道をしらしめ給ふ事あたはず。民をば依(ヨサ)しむべし、知しむべからず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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