気上がる(読み)ケアガル

デジタル大辞泉 「気上がる」の意味・読み・例文・類語

け‐あが・る【気上がる】

[動ラ四]のぼせる。上気する。けのぼる。
「―・りて物ぞおぼえぬや」〈紫式部日記

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精選版 日本国語大辞典 「気上がる」の意味・読み・例文・類語

け‐あが・る【気上】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 神経がたかぶって、のぼせる。逆上する。けのぼる。きあがる。けがあがる。
    1. [初出の実例]「少納言俊房・気上不東西云々」(出典九暦‐逸文・天慶二年(939)三月二三日)
    2. 「先生の女のやうな細い声に、やや気上(ケアガ)った調子さへ加はって来たのである」(出典:猫又先生(1919)〈南部修太郎〉)

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