気質・容気・形気(読み)かたぎ

精選版 日本国語大辞典 「気質・容気・形気」の意味・読み・例文・類語

かた‐ぎ【気質・容気・形気】

〘名〙
風習。ならわし。また、物事のやり方や生活態度。
※玉塵抄(1563)七「天下の者が、王莽がはいあがりて天下をぬすんで、漢ははやはてをわったるとをもうたに、光武のでて前漢のかたぎになさしむたぞ」
※浮世草子・人倫糸屑(1688)似物師「古仏は昔の仏工それぞれのかたぎ有。これを写して泥に埋(うずみ)、又は、すすをぬりてふすべ」
② 顔やからだの様子。容姿や身のこなし。
※甲陽軍鑑(17C初)品二七「弓矢をとりて性発なる事、晴信公の御形儀(カタギ)に少しも違はぬと承及候」
※わらんべ草(1660)二「先幼少の時は、ほめすかし、其者のすくやうにして、番数ををしへ、扨十六七より、そろそろとかたぎをなをし、ぎゃうぎををしへ、芸にきうめいすべし」
③ 性質。また、気だて。
※仮名草子・清水物語(1638)上「物しりがほしてかたぎわろくは、学文せぬにおとりなるべし」
浄瑠璃・鑓の権三重帷子(1717)上「気立といふ物が万人にも憎まれぬ、いとしらしいかた気」
④ (身分、職業、地位、年齢などを表わす名詞に付けて、接尾語のように用いる) それに応じた特有の、類型的な気風
※玉塵抄(1563)三三「性が倹素にしておごらぬ昔かたぎなぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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