気遠(読み)けどおい

精選版 日本国語大辞典の解説

け‐どお・い ‥どほい【気遠】

〘形口〙 けどほ・し 〘形ク〙 (「け」は接頭語)
① 人の気配のする所から隔っている。人けがなくものさびしい。
※源氏(1001‐14頃)夕顔「うち思ひめぐらすに、こなたかなたけとおくうとましきに、人声はせず」
② 相手から隔った所にいる感じがする。場所的に遠くにいる感じである。身近でない。
※栄花(1028‐92頃)初花「その程は、御前に年ふり、かかる筋の人々皆侍らひて、もの若き人々はけどをくて所々に休みふしたり」
③ 親しみにくい。なじめない。親近感が持てない。うとうとしい。
※枕(10C終)七八「木立などのはるかにものふり、屋のさまも高う、けどほけれど、すずろにをかしうおぼゆ」
④ 間柄が疎遠である。よそよそしい。気分的、心理的に間を隔てている。
※紫式部日記(1010頃か)寛弘五年九月一一日「左宰相中将 経房、宮の大夫など、れいはけとをき人々さへ、御几帳のかみよりともすればのぞきつつ」
けどお‐げ
〘形動〙
けどお‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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