日本歴史地名大系 「水内川」の解説 水内川みのちがわ 広島県:佐伯郡湯来町水内川吉和(よしわ)村の山間に源を発し、南東に流れて湯来町多田(ただ)に出、ここから北東に流れて菅沢(すがざわ)・和田(わだ)・麦谷(むぎだに)を経て、下の久日市(しものさかいち)で太田(おおた)川に合流する。また途中、打尾谷(うつおだに)川・伏谷(ふしだに)川などを合流。全長約二八キロ。宝暦一二年(一七六二)の佐伯郡下村諸色差出控帳(高橋家文書)は「本川」、佐伯郡の「国郡志下調郡辻書出帳」は「水内川」と記す。元禄三年(一六九〇)から川船の運行が始まり、山間で産する板材木・薪・炭などの山荷物は当河川を下り、久日市から太田川を経て広島城下へ積出された(高橋家文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報