精選版 日本国語大辞典
「水清ければ魚住まず」の意味・読み・例文・類語
みず【水】 清(きよ)ければ魚(うお)住(す)まず
- あまりに清廉すぎたりすると、かえって人に親しまれないことのたとえ。水いたって清ければ則ち魚なし。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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水清ければ魚棲まず
あまりにも清廉な人物は、かえって人々から疎んじられてしまうということのたとえ。
[使用例] 正直一途、唯手堅い一方の釜貞は、時流に悠然として己が職分を守っていたが、水清ければ魚棲まず、孤高を衒う釜貞への註文は日に尠くなってゆく[幸田露伴*名工出世譚|1928]
[由来] 「[大戴礼記]―子張問入官」の一節から。高すぎる目標を掲げて人々を導こうとするとうまくいかない、ということを、「水の至清なれば則ち魚無く、人の至察なれば則ち徒無し(あまりにもきれいな水には魚は住みつかないし、あまりにも頭の回転が鋭い人物にはだれも付いていかない)」とたとえています。
出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報
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水清ければ魚棲まず
身近な淡水魚である鯉や鮒などは清冽な川には棲まないで、多少にごりのある水に暮らすところから、あまりに清廉すぎると、かえって人に親しまれないことのたとえ。
[使用例] 正直一途、ただ手堅い一方の釜貞は、時流に悠然として己が職分を守っていたが、水清ければ魚棲まず、孤高を衒う釜貞への註文は日にすくなくなってゆくところへ持ってきて[幸田露伴*名工出世譚|1928]
[解説] 漢籍に由来するものと思われ、出典として「漢書」「後漢書」「孔子家語」「東方朔」などが挙げられますが、具体的な関連は未詳です。
出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報
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