日本歴史地名大系 「水車町」の解説 水車町みずぐるままち 石川県:金沢市金沢城下第七連区水車町[現在地名]金沢市小橋町(こばしまち)・昌永町(しようえいまち)・元町(もとまち)二丁目浅野川小橋詰の北に位置。浅野(あさの)町の南東端から北東の浅野神社に至る通りを挟む両側町と、通り中ほどで交差して南東の馬場(ばば)六番丁と北西の下浅野町に至る通りを挟む両側町からなる。付近一帯は吹屋(ふきや)町裏通(うらどお)りともよばれていた(「又新斎日録」加賀藩史料)。町名はかつてこの地に種油を製する水車があったことにちなむ(金沢古蹟志)。貞享二年寺社由緒書上に町内の貸屋に当山派山伏長学坊が住んでいたことが記され、町名が確認できる。元禄九年(一六九六)の書上(「片岡孫作筆録」加越能文庫)に地子町とあるが一方、「改作所旧記」の同年の記事に浅野水車町ともあり、浅野を冠称することもあったことがわかる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by