江上本村(読み)えがみほんむら

日本歴史地名大系 「江上本村」の解説

江上本村
えがみほんむら

[現在地名]城島町江上本、大木おおき前牟田まえむた

筑後川下流左岸に位置し、東は江上上えがみかみ村、西は上青木かみあおき村・下青木村および下林げばやし(現大川市)、北は原中牟田はるなかむた村。久留米柳川を結ぶ街道(通称肥後街道)が通り、一里塚が置かれた(在方諸覚書)。文禄四年(一五九五)の知行方目録に江上村がみえ、高四千三四三石余・葭方八石余。この江上村は当村・江上古えがみふる町・江上上村を含むとみられる。同五年四月二八日の立花親成知行宛行状(柳川藩史五)によると江上本村の堀左馬掛一千二三四石余などが立花親家に与えられている。慶長五年(一六〇〇)の関ヶ原合戦後、肥前国の鍋島氏が立花領に攻め込み、一〇月二〇日、当地から上八院かみはちいん(現大木町)中八院なかはちいん(現大川市)にかけて激戦が繰広げられた。当時の史料には「江上表一戦」とあり(同日「立花尚政袖判分捕手負注文」薦野文書など、同年一二月二日「立花尚政感状」薦野文書)、「筑後将士軍談」は江上合戦、鍋島氏側で編纂された「歴代鎮西志」などは八院合戦とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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