江串浦(読み)えのくしうら

日本歴史地名大系 「江串浦」の解説

江串浦
えのくしうら

[現在地名]彼杵町里郷

中世よりみえる江串村内の浦。嘉暦四年(一三二九)七月三日の東福寺領肥前国彼杵庄文書目録(正慶乱離志裏文書)に「江串浦」とみえ、当浦では同三年に実検帳が作成されていた。正慶二年(一三三三)三月一四日、江串浦の江串三郎入道が後醍醐天皇の一宮尊良親王を奉じて挙兵し、甥の砥上四郎が彼杵そのき庄本庄の八幡宮の錦の戸帳を旗として、宮方に付くよう今富いまとみ(現大村市)大村などを触回っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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