江島開(読み)えしまびらき

日本歴史地名大系 「江島開」の解説

江島開
えしまびらき

[現在地名]大和町さかえ

皿垣さらかき村の南、矢部やべ川と支流塩塚しおつか川に挟まれた平野部の中央にあり、東は中島なかしま村など。慶長一二年(一六〇七)以降、三潴みづま郡江島城(現城島町)城主であったという江島美濃守麟圭によって開かれた干拓地。干拓以前はここは島(洲)になっていて、「良島」(ヨシマ)とよんだという。麟圭は慶長一九年出家して開善と号し、常楽じようらく(現真宗大谷派)を創建した(「江島家明細書」増尾家文書、「常楽寺由緒記」常楽寺蔵、「柳川地方干拓誌」)。江島開の一部にあたる江島権兵衛開については、西光さいこう(現柳川市)の過去帳に寛文一二年(一六七二)六月一七日に「妙春江島権兵衛殿開又右衛門母」が没したことが記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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