知恵蔵mini 「江戸わずらい」の解説 江戸わずらい ビタミンB1の不足により起こる疾患「脚気」の、江戸時代の呼び名。下肢のむくみや知覚麻痺、運動麻痺などが起こり、放置すると急性心不全(脚気衝心)で死に至る。江戸時代の日本では一般にビタミンB1を多く含む玄米が食されていたが、江戸庶民はわずかなおかずで白米を大量に食べる食事スタイルが多かったため江戸で脚気が多数発生。江戸を離れて玄米やおかずをたくさん摂る食生活に入るとすぐに快癒したため、江戸の風土病として「江戸わずらい」と呼ばれた。 (2015-6-22) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報