江戸三大飢饉(読み)えどさんだいききん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「江戸三大飢饉」の意味・わかりやすい解説

江戸三大飢饉
えどさんだいききん

江戸時代に起きた飢饉 (ききん) のうち,最も大きな3つの飢饉。飢饉は冷害長雨,ひでり・風害虫害などにより,農業生産が著しく低下することによって生じた状態である。江戸時代には全国的な飢饉が 35回あったといわれるが,なかでも 1732 (享保 17) 年,1783~87 (天明3~7) 年,1836~37 (天保7~8) 年の飢饉が特に大きかった。これらを享保・天明・天保の三大飢饉と呼んでいる。これらの飢饉の体験は子孫代々に語り継がれていった。飢饉が起きると農民生活は圧迫され,農村では一揆が起き,米価をはじめとする物価騰貴によって,都市では打ち壊しが起き政権を脅かした。

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