江戸方角安見図(読み)えどほうがくあんけんず(かん)

日本歴史地名大系 「江戸方角安見図」の解説

江戸方角安見図(鑑)(延宝江戸方角安見図)
えどほうがくあんけんず(かん)

二二・九×三一・八センチ 木版手彩 遠近道印・表紙屋市郎兵衛 延宝八年 大東急記念文庫・三井文庫ほか蔵

解説 冊子、乾・坤各三九図のほかに序文凡例・捷引・後書など。類似を指摘されながら、石垣水流・見付門が絵画化され描法がまったく異なるため別の図とされてきたが、新板江戸大絵図の図帳化と証明された(江戸図の歴史)。屋敷境界に画線を加えて改善、進歩している。携行翻読の便を考えた最初の分割編綴図帳で、一分を二〇間にした総図が付属しているのが完本。ただ一回の出版に終わって、のちの新編江戸安見図・安見御江戸絵図と区別し延宝(江戸方角)安見図ともいう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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