日本歴史地名大系 「江馬村」の解説 江馬村えまむら 三重県:多気郡宮川村江馬村[現在地名]宮川村江馬小切畑(こぎりはた)村の西、宮川の左岸にある。「師守記」延文元年(一三五六)三月二八日条に載る文和四年(一三五五)九月の勘文などに「江馬山」がみえ、神路(かみじ)山(現伊勢市)の木材が採り尽されたので、内宮造営のための杣山として江馬山が選ばれている。江馬は絵馬・会馬とも記した。「三国地志」に「按絵馬堂アリ、俗説云、元日鶏鳴ニ稲ヲ負ヘル馬ヲ書テ隠里ヨリ懸ルト云、風謡ニモ載ス、因テ村名トス」と記されている。中世末には北畠氏の勢力下にあり、当村域内にあった絵馬砦には北畠家臣荻原隠岐守・荻原勝蔵が居住していた(五鈴遺響)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by