日本歴史地名大系 「江鮒村」の解説 江鮒村えぶなむら 兵庫県:姫路市旧神崎郡地区江鮒村[現在地名]姫路市豊富町豊富(とよとみちようとよとみ)・豊富町甲丘(とよとみちようかぶとがおか)一―四丁目重国(しげくに)村の北に位置し、市(いち)川中流左岸の甲(かぶと)山(一〇六メートル)の南に広がる。中世には蔭山(かげやま)庄に含まれた。応永三二年(一四二五)九月日の蔭山庄惣田数注文案(九条家文書)に、同庄を構成する二四の村と名の一つとして「十九町八段十八歩 江鮒村」とみえる。また九条満家公引付(同文書)の旧表紙見返しの九条家領庄園田数注文によれば、当村は田中(たなか)村・黒田(くろだ)村とともに「蔭山庄内下三个村」の一つであった。「蔭涼軒日録」寛正二年(一四六一)八月五日条では当村は聖泉庵領となっており、長享二年(一四八八)九月五日条では段銭免除が問題となっている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報