甲八幡神社(読み)かぶとはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「甲八幡神社」の解説

甲八幡神社
かぶとはちまんじんじや

[現在地名]姫路市豊富町豊富

いち川の左岸、標高一〇六メートルの甲山の山上にある。祭神は品太別命・息長足比女尊・比大神。旧郷社。当社の由緒書によると、応神天皇が神功皇后とともに播磨を巡幸したとき甲山に登り四方を眺めると、耕作に苦しむ里人の様子が目に入った。天皇はそれを哀れみ川の流れを変え、溝を掘り新道を築くなど農業を奨励した。里人はこれに感謝し毎年秋甲山に集まり初穂を供えたといい、貞観元年(八五九)神殿を造営し八幡宮として尊崇したと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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