池坊専定(読み)いけのぼう せんじょう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「池坊専定」の解説

池坊専定 いけのぼう-せんじょう

1769-1832 江戸時代後期の華道家。
明和6年生まれ。池坊家40代。池坊専純の外孫。京都頂法寺(六角堂)の僧。池坊専弘の跡をつぎ,生花様式を整備,家元制度の確立につとめた。岸駒(がんく)にまなび,絵にもすぐれた。天保(てんぽう)3年9月7日死去。64歳。号は瓢庵,智春館。編著に「瓶花(へいか)容導集」「挿花百規」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の池坊専定の言及

【池坊】より

…いけばなの一流派。池坊とは,元来,京都六角堂で知られる頂法寺の坊の名であり,六角堂は室町時代には洛陽七観音の一つとして,貴賤の信仰をあつめた。また霊場として人々が集まりやすく,曲舞(くせまい)のような娯楽の催しもひらかれて,一般庶民に親しまれるところであった。それをさらに発展させたのが,いけばなとの関連である。15世紀の中ごろ,8代将軍足利義政の時代には,同朋衆をはじめ多くの花の名手があらわれたが,池坊の寺僧にも巧みに花を立てるものがあった。…

※「池坊専定」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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