池野辺村(読み)いけのべむら

日本歴史地名大系 「池野辺村」の解説

池野辺村
いけのべむら

[現在地名]笠間市池野辺

朝房あさぼう山の南麓にあり、西は大橋おおはし村。中世は江戸氏の支配下にあり、村内に配下の小貫氏の居館が置かれた。天正一八年(一五九〇)江戸氏滅亡後佐竹氏領となり、文禄五年(一五九六)御蔵江納帳(秋田県立図書館蔵)に「高五百二十石二斗三升 此内七十三石六斗九升 荒 池辺」とある。江戸初期に水戸藩領となり、寛永一二年(一六三五)の水戸領郷高帳先高に村高七〇六石四升とみえる。のち土浦藩領・天領旗本領となり、池野辺村明細指出帳(館家文書)によると、寛文八年(一六六八)・延宝六年(一六七八)・貞享二年(一六八五)などに検地が行われている。また村には秣場が五ヵ所あり、黒磯くろいそ村・牛伏うしぶし(現東茨城郡内原町)などから三〇〇文の運上を納めさせて共有している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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