精選版 日本国語大辞典 「沃懸」の意味・読み・例文・類語 いっ‐かけ【沃懸】 〘名〙 (「いかけ(沃懸)」の変化した語)① =いかけじ(沃懸地)〔易林本節用集(1597)〕② 器物の縁などを銀や錫(すず)などの金属でおおうこと。※咄本・再成餠(1773)むけん茶屋「はしごも唐朱塗に金のいっかけ」 い‐かけ【沃懸】 〘名〙 (動詞「いかく(沃懸)」の連用形の名詞化)① 水を注ぎかけて身を清めること。※百四十五箇条問答(1201頃)一五「斎をし候はんには、かねて精進をし、いかけをし、よき物をきてし候べきか」② 「いかけじ(沃懸地)」の略。 いっ‐か・ける【沃懸】 〘他カ下一〙 (「いかく(沃懸)」の変化した語) 水などを注ぎかける。また、一息に飲む。※古活字本毛詩抄(17C前)一五「沢の字は油をいっかけた様にうるうるとしたなりぢゃと有ぞ」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報