沖出古墳(読み)おきでこふん

日本歴史地名大系 「沖出古墳」の解説

沖出古墳
おきでこふん

[現在地名]稲築町漆生 才ノ木

稲築町の南部丘陵の先端から西に派生する舌状低丘陵上(標高約四〇メートル)に位置する前方後円墳。前方部西向きに全長六七・六メートル、後円部径三九メートル・高さ六メートル、前方部幅二八メートル・高さ四メートルで、背後丘陵との丘尾切断溝(幅四・八メートル)を設けている。前方部二段・後円部三段の構成で、葺石・円筒埴輪が巡っていた。後円部頂には南北方向に竪穴式石室(長さ三・七メートル、幅一・五―一・三メートル)があり、内部に割竹形石棺が安置されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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