沢倉村(読み)さわくらむら

日本歴史地名大系 「沢倉村」の解説

沢倉村
さわくらむら

[現在地名]勝浦市沢倉

新官しんかん郷の北東に位置し、東は海に臨む。伊南房州通いなんぼうしゆうどおり往還が通る。江戸時代を通じて幕府に提出した郷帳類には村名がみえず、新官郷に含まれる。しかし実態は独立しており、延享二年(一七四五)の夷隅郡勝浦藩領村高帳(永島家文書)に村名がみえ、高一〇〇石。領主変遷勝浦村に同じであったと思われる。寛政五年(一七九三)の上総国村高帳では高一一七石余で、家数三八。同年の川津村外七ヶ村海丈書上帳(遠見岬神社文書)によれば、当村浦は渚より沖合五町目の海深七尋、同三六町目では二一尋。この書上帳に当村の名主・組頭・百姓代各一名が署名している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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