沢地村(読み)さわじむら

日本歴史地名大系 「沢地村」の解説

沢地村
さわじむら

[現在地名]三島市沢地・ひかりおか平成台へいせいだい

箱根はこね山西麓を源流とする沢地川に沿って立地する。同川は当村南西方下流の壱町田いつちようだ村地内で大場だいば川と合流する。明応三年(一四九四)一二月吉日の高向二郎道者職売券(橋村家文書)に関連して作成されたと考えられる伊豆国道者注文(同文書)に「沢路ノ里一円同川井殿御一家中一円」とみえ、伊勢参詣の道者が当地にいた。永正一六年(一五一九)四月二八日、伊勢宗瑞(長氏、北条早雲)は「さわち」にある一七貫文の箱根(現神奈川県箱根町箱根神社)領の別当堪忍分など惣都合四千四六五貫六一四文の地を、子息菊寿丸(北条長綱)に譲っている(「伊勢長氏箱根領注文」箱根神社文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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