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三嶋大社 みしまたいしゃ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

三嶋大社
みしまたいしゃ

静岡県三島市にある旧官幣大社。祭神はコトシロヌシノカミ,オオヤマツミノカミ。東海道の要所に位置することから,街道筋の名社として,また関東の大社として崇敬を集めた。『延喜式』には賀茂郡の官社として記録されており,現在地はもと国府の所在地であったために,総社として勧請され,賀茂郡における三島神の新宮として祀られたものから発展したと推測されている。奈良時代から朝廷に知られ,位階を進められ,延喜の制によれば,名神大社に列せられ,祈年,月次,新嘗の官幣にあずかり,祭料として稲二千束を得ていた。一宮としてあがめられ,源頼朝が戦勝を祈願し成功してからはますます崇敬を集め,鎌倉の鶴岡八幡宮に分社が勧請され,伊豆山,箱根権現とともに幕府の宗祀として優遇された。江戸時代には朱印領五百石,神主家は谷田部家と称する。幕末,明治にかけて大規模な社殿の造営が行われた。社宝の『梅蒔絵手箱』は国宝。ほかに重要文化財の短刀,太刀,脇差などを所蔵する。

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デジタル大辞泉プラスの解説

三嶋大社

静岡県三島市にある神社。創祀不明。祭神は三嶋大明神(大山祇命(おおやまつみのみこと)、積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ))。伊豆国一之宮。源頼朝の戦勝祈願の社として知られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

みしまたいしゃ【三嶋大社】

静岡県三島市大宮町に鎮座。事代主(ことしろぬし)神,大山祇(おおやまつみ)神をまつる。創建年代不詳。《延喜式》には賀茂郡に鎮座とあり,もと伊古奈比咩命神社(下田市白浜に鎮座)の近くに鎮座していたのを,古代中期より末期の間に,当時の伊豆国府に近い現在地に遷座したものとみられる。古くより当地方第一の社として崇敬され,神階は850年(嘉祥3)五位上よりしだいに進み,868年(貞観10)従三位となり,延喜の制で名神大社,祈年・月次・新嘗祭の官幣をうけ,のち伊豆国一宮とされた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

三嶋大社
みしまたいしゃ

静岡県三島市大宮町に鎮座。当地は東海道三島宿の中心であるとともに、古くは伊豆国の国府の所在地であり、現在も伊豆半島方面への入口となる交通の要衝である。『延喜式(えんぎしき)』神名帳では伊豆国賀茂(かも)郡四十六座の筆頭に「伊豆三島神社」がみえ、当時は伊豆白浜の地に妃神とされる伊古奈比(いこなひめのみこと)神社と並んで鎮座していたものが、のちに伊豆国の国府であった現在地に勧請(かんじょう)され、国司の祭祀(さいし)するところとなったのであろう。850年(嘉祥3)従(じゅ)五位上、859年(貞観1)従四位上、864年正四位下、868年従三位(さんみ)の神階が授けられている。また源頼朝(よりとも)は挙兵にあたってことに神威を仰いだことから、鎌倉に開府ののちにも社領を寄せ、伊豆箱根二所権現(にしょごんげん)とともに特遇した。祭神は大山祇神(おおやまづみのかみ)、事代主(ことしろぬし)神ほか三座。例祭は8月16日で、頼朝公旗上げ行列などの催しがある。1月7日の特殊神事田祭りは静岡県無形文化財。国宝北条政子(まさこ)奉納梅蒔絵(うめまきえ)手箱、『日本書紀』古写本(三島本)、宗忠(むねただ)銘太刀(たち)(国重要文化財)のほか多数の古文書、刀剣等を社宝として蔵する。社家の矢田部氏の祖は伊豆国造(くにのみやつこ)矢田部宿禰(やたべのすくね)とされ、伊予国(香川県)大三島(おおみしま)の大山祇神社社家の越智(おち)宿禰と同じく物部(もののべ)氏系であることなど両社の由縁がうかがわれる。[佐野和史]

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世界大百科事典内の三嶋大社の言及

【伊豆国】より


【古代】
 東海道に属する下国(《延喜式》)。田方,那賀(仲とも),賀茂の3郡からなり,国府は田方郡に置かれ,三島市の三嶋大社付近にあったといわれている。《国造本紀》の伊豆国造条には,〈神功皇后の御代,物部連(むらじ)の祖,天桙(あめのぬぼこ)命8世の孫,若建命を国造に定め賜う。…

※「三嶋大社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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