普及版 字通 「沱」の読み・字形・画数・意味
沱
8画
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は它(だ)。它は水のふくらみ、曲流のかたちで、池の初文。水が流して、別の流れとなるのを、沱という。〔説文〕十一上に「江の別なり。山の東に出で、別れて沱と爲る」と水名に解するが、もとは池と同源の字。池はそのようにして作られるからである。また、大雨や涙を形容する語として用いる。
[訓義]
1. 水がわかれながれる、分流する、流する、旁流する。
2. いけ。池と同源の字。
3. 涕(なみだ)が流れるさま。
4. 大雨のさま。
5. 水名。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕沱 タタフ・アマネシ・ヒロシ・ナガル・ソソグ・ヨル・ワカレル・シルツク・ハビコル
[熟語]
沱▶・沱若▶・沱茶▶
[下接語]
河沱・江沱・潜沱・沱・巴沱・滂沱
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報