日本歴史地名大系 「河内野村」の解説 河内野村かわちのむら 佐賀県:伊万里市河内野村[現在地名]伊万里市東山代町(ひがしやましろちよう)川内野(かわちの)正保絵図に「河内野村」、貞享四年(一六八七)改の郷村帳には「川内野村」とある。烏帽子(えぼし)岳より流下する志佐(しさ)川の浸食したV字谷の南斜面に集落が立地。北に登った標高四〇〇メートル余の高原が日南(ひなた)郷。現長崎県との境界の所を境(さかい)(小字名は出口(でぐち))といい、長崎側の農民が虫送りの共同祈願をしてきた。県境の塚石にサネモリ様を載せ、振り回して持ってきた松明などを佐賀側に投げたという。県境から三〇〇メートル東部の観音堂内に境地蔵が安置され、背面には「西尾境数年出入有之自元禄十三同十六未八月佐嘉領長谷河伊右衛門平戸宮崎源太兵衛出相境塚証文絵図取易候也」との刻銘がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by