河原一色(読み)かわらいつしき

日本歴史地名大系 「河原一色」の解説

河原一色
かわらいつしき

現一色付近に比定される中世地名。観応二年(一三五一)九月八日の足利義詮御教書(天龍寺文書)田尻たじりみなみ村河原一色とあり、当地の地頭は細川元氏であった(→田尻郷。応永二年(一三九五)と推定される四月三日、駿河半国守護今川了俊は、田尻南村の正税が石川氏の妨害により納入されないという京都天龍寺塔頭臨川りんせん寺の訴えに対し、その処置について返事をしている(「今川貞世書状」同文書)。長享元年(一四八七)一〇月一五日の足利義尚安堵状に付されたと推定される北野社社領目録写(北野神社古文書)に「河原一色」とあり、延徳三年(一四九一)五月六日の室町幕府奉行人奉書(北野社家日記)にも「北野宮寺領駿河国河原一色」とあり、京都北野社領となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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