河原子村(読み)かわらごむら

日本歴史地名大系 「河原子村」の解説

河原子村
かわらごむら

[現在地名]日立市河原子町一―四丁目・河原子町・千石ちこく町一―四丁目・多賀たが町一丁目・東多賀ひがしたが町一―五丁目・国分こくぶ町一―二丁目・東金沢ひがしかねさわ町一丁目

東は海岸段丘面で北寄りを桜川が東流し、西を岩城相馬いわきそうま街道が通り、南は金沢かねさわ村。

吉五郎台きちごろうだい遺跡・日向ひゆうが遺跡・市右衛門台いちえもんだい遺跡・片婦多内かたふたうち遺跡・天神後てんじんうしろ遺跡および河原子古墳など、縄文時代中期から古墳時代後期の遺跡が点在する。古くは塩浜しおはまといわれ、「吾妻鏡」治承五年(一一八一)三月一二日条に「諸国未静謐、武衛非御怖畏、仍諸社有御立願、今日、先以常陸国塩浜大窪、世谷等所々、被鹿島」とみえ、同年の源頼朝寄進状案(塙不二丸氏蔵)にも「奉寄鹿島社御領、在常陸国世谷、大窪、塩浜、右為心願成就寄如件」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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