河戸堰(読み)こうどぜき

日本歴史地名大系 「河戸堰」の解説

河戸堰
こうどぜき

近世に宿毛村の字河戸(松田川右岸)から和田(わだ)村の字城(じよう)ヶ下(した)(同左岸)まで、松田(まつだ)川を堰止めて構築された堰。「清文公一代記」の承応三年(一六五四)三月二七日の記事に「宿毛井関之御見合御座候由承申候」とあり、万治元年(一六五八)の条には「宿毛惣曲輪之大堤并大関井流溝等幡多郡七万石之寄夫に而出来仕候由、其節御家中之侍共村切に夫を受取奉行仕候」とある。承応三年の井関検分が河戸堰構築のためのものであれば、工事はこの検分後に取りかかり、万治元年に完成したことになる。

野中兼山の構築した堰の一つにあげられるこの堰は、下流に湾曲して造られ、堰の長さは湾曲面で一四五メートル、幅は二三メートルあり、中央より宿毛寄りに井越を一ヵ所設けて舟運の便にあてている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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