河池(読み)かち

日本大百科全書(ニッポニカ) 「河池」の意味・わかりやすい解説

河池
かち / ホーチー

中国南部、広西(こうせい)チワン族自治区北西部の地級市。別名金城江(きんじょうこう)。柳江(りゅうこう)支流の竜江の両岸に位置する。2市轄区、4県、5自治県を管轄する(2016年時点)。人口419万9000(2014)。経済、文化の中心地である金城江区は黔桂(けんけい)線で柳州(りゅうしゅう)と貴陽(きよう)に結ばれており、2022年には貴南高速鉄道(貴陽―南寧(なんねい))が開通予定である。竜江水運と鉄道との接合点にあたり、貨物の積換え地でもある。また、同区北西部には2014年開港の河池金城江空港がある。

 付近は石灰岩質の山地で、カルスト地形が発達する。山地はマツ、スギ、クスなどの森林が多く、桐油(きりゆ)、椿油(つばきあぶら)の生産も多い。地下資源は錫(すず)、アンチモンボーキサイトを産出する。

[青木千枝子・河野通博・編集部 2017年8月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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