河童の屁(読み)カッパノヘ

デジタル大辞泉 「河童の屁」の意味・読み・例文・類語

河童かっぱ

容易で何でもないこと、取るに足りないことのたとえ。水中の屁は勢いがないところからという。屁の河童

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「河童の屁」の意味・読み・例文・類語

かっぱ【河童】 の 屁(へ)

物事がたやすくできること、取るに足りないことをいうたとえ。屁の河童。〔俚言集覧(1797頃)〕
西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一五「あの位なものは何でもねい〈略〉河童(カッパ)の屁(ヘ)だ」
② 無味乾燥なこと。気が抜けてききめのないこと。多くはうまくない茶にいう。
※雑俳・柳多留‐五二(1811)「気軽さは佐吉かっぱの屁を呑せ」
③ どっちつかずの中途半端な人間のことをいうたとえ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android