河豚は食いたし命は惜しし(読み)フグハクイタシイノチハオシシ

デジタル大辞泉 の解説

河豚ふぐいたしいのちしし

美味なフグは食いたいが、その毒にあたって死ぬのはいやだ。ある行為に危険が伴っているのを恐れ、たやすく踏みきれないことのたとえ。

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関連語 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 の解説

ふぐ【河豚】 は 食(く)いたし命(いのち)は惜(お)しし

  1. 美味な河豚は食いたいが、毒にあたるのが恐ろしい。転じて、快楽を得たいのは山々だが、後のたたりを思うと手が出ない意。
    1. [初出の実例]「不如(しかず)美味を知り毒をしって恐慎(をそれつつしまん)には河豚(フグ)はくひたし命(イノチ)は惜(ヲシ)しとは、豈此境を悟したる、君子の言といはんや」(出典洒落本・仕懸文庫(1791)跋)

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ことわざを知る辞典 の解説

河豚は食いたし命は惜しし

おいしいフグは食べたいが、毒にあたって命を落としてはたまらない。転じて、快楽を味わいたいのは山々だが、後のたたりが怖くて手が出せないことのたとえ。

[使用例] 「河豚は食いたし命は惜しし」と諺にある通り、美味いのも事実だが危険なのも事実だ[本山荻舟*飲食系図|1948]

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