快楽(読み)カイラク

  • ▽快楽
  • かいらく クヮイ‥
  • かいらく〔クワイ〕
  • けらく
  • 書名

デジタル大辞泉の解説

心地よく楽しいこと。官能的な欲望満足によって生じる、感情。けらく。「快楽をむさぼる」
[補説]書名別項。→快楽
仏語。煩悩から解放されて得られる安楽。また、浄土の安楽。
かいらく(快楽)」に同じ。
「残忍の外―なし」〈露伴五重塔
原題、〈イタリア〉Il Piacere》イタリアの詩人・小説家・劇作家、ダヌンツィオの長編小説。1889年刊行。「罪なき者」(1892年刊)「死の勝利」(1894年刊)とあわせ、「薔薇の小説」三部作をなす。

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大辞林 第三版の解説

こころよく楽しいこと。特に、官能的な欲望の満足によって起こる感情。 -を求める
は呉音
宗教上の喜び、たのしみ。
こころよく楽しいこと。かいらく。 一時消失せた-の夢を思起したのです/あめりか物語 荷風

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (形動) 気持よく楽しいこと。官能的な欲望の満足によって起こるこころよい感情。〔易林本節用集(1597)〕
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一「天下固(もと)より食色の欲より快楽なるものあり」 〔易林‐乾卦〕
[補注]漢音で「カイラク」と読むか、呉音で「ケラク」と読むか明らかでない実例が多い。「和英語林集成」の初版、再版には「ケラク」だけがあり、改正増補版では「ケラク」とともに「カイラク」も出ている。読み方不明の実例は、明治以前の用例は「ケラク」、明治以後の用例は「カイラク」とした。
〘名〙 (「け」は「快」の呉音)
① 仏語。気持よく楽しいこと。また、楽しむこと。煩悩を超越した、無我のよろこび。
※宝生院文書‐永延二年(988)一一月八日・尾張国郡司百姓等解「右国分尼寺者、是為朝家鎮護、吏民快楽、所建立也」 〔無量寿経‐上〕
② 欲望の満足によって起こるこころよい感情。かいらく。
※太平記(14C後)三〇「天上の婬楽快(ケ)楽も是には及ばじとぞ見へたりける」

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