本山荻舟(読み)モトヤマ テキシュウ

20世紀日本人名事典 「本山荻舟」の解説

本山 荻舟
モトヤマ テキシュウ

明治〜昭和期の小説家,料理研究家,演劇評論家



生年
明治14(1881)年3月27日

没年
昭和33(1958)年10月19日

出生地
岡山

本名
本山 仲造

学歴〔年〕
天城高小〔明治26年〕卒

経歴
早くから「文庫」などに投稿し、明治33年「明星」の同人となって岡山で「星光」を創刊。同年山陽新報に入社、のち中国民報、二六新報報知新聞読売新聞などで記者生活をする(昭和19年まで)。一方、大正期に入って小説を執筆し「近世数奇伝」「近世剣客伝」「日蓮」などの作品がある。新聞社では演劇や料理記事を担当し、みずから京橋に「蔦屋」を経営。「日本食養道」「飲食日本史」「飲食事典」などは名著といわれる。演劇評論に「歌舞伎読本」「名人畸人」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「本山荻舟」の意味・わかりやすい解説

本山荻舟
もとやまてきしゅう
(1881―1958)

小説家、随筆家劇評家、料理研究家。本名仲造(なかぞう)。岡山県に生まれる。高等小学校卒業。岡山の『山陽新報』等を経て上京し、以来『二六新報』『報知新聞』『読売新聞』等に勤務して長い新聞記者生活を送り、劇評や料理記事を担当した。この間、時代小説『近世数奇伝』(1919)、『近世剣客伝』(1921)等を発表、1926年(大正15)には第一次『大衆文芸』の同人に加わった。晩年は料理研究に没頭、『飲食日本史』(1956)、『飲食大事典』(1958)等の著書がある。

菊池 明]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「本山荻舟」の意味・わかりやすい解説

本山荻舟
もとやまてきしゅう

[生]1881.3.27. 岡山
[没]1958.10.19. 東京
小説家,随筆家。本名,仲造。新聞記者生活のかたわら『大衆文芸』同人に加わり,『近世剣客伝』 (1921~22) をはじめ『日蓮』 (22) ,『一刀流物語』 (24) ,『忠臣蔵八景』 (26) など考証に基づく大衆小説を書いた。晩年は料理随筆家として知られ,『飲食日本史』 (56) ,『飲食事典』 (58) などの著がある。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「本山荻舟」の解説

本山荻舟 もとやま-てきしゅう

1881-1958 明治-昭和時代の随筆家。
明治14年3月27日生まれ。報知新聞などでながく記者生活をおくり,劇評,料理記事を担当。小説「近世数奇伝」,随筆「日本食養道」などの著作があり,「飲食事典」が没後に刊行された。昭和33年10月19日死去。77歳。岡山県出身。本名は仲造。

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367日誕生日大事典 「本山荻舟」の解説

本山 荻舟 (もとやま てきしゅう)

生年月日:1881年3月27日
明治時代-昭和時代の随筆家
1958年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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