朝日日本歴史人物事典 「河越重頼の妻」の解説
河越重頼の妻
平安末期から鎌倉初期に活躍した武蔵国の武士河越重頼の妻。源頼朝の乳母比企尼の娘。寿永1(1182)年に源頼家の乳母となる。元暦1(1184)年に娘が頼朝の仲介で源義経の妻となるが,このため夫重頼は,『吾妻鏡』文治3(1187)年の条に記されるところによれば,義経に連座して誅せられる。しかし,その遺領である河越荘は後家尼となった彼女に安堵された。
(飯沼賢司)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報