油を乗せる(読み)あぶらをのせる

精選版 日本国語大辞典 「油を乗せる」の意味・読み・例文・類語

あぶら【油】 を 乗(の)せる

相手の気に入るようなことを言う。おべっかを使う。
評判記役者口三味線(1699)京「こりゃ川原の水(すい)めと、ほめそやされて、大じんあくまであぶらをのせ、なんと是からはなしをやめて、切(きり)なしのむしゃう酒のむまいかといひ出せは」
② 調子づいて物事を誇張して言う。
浮世草子諸道聴耳世間猿(1766)五「かの川獺口拍子にあぶらをのせての面白さに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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