すい(読み)すい(その他表記)spoonbill sculpin

精選版 日本国語大辞典 「すい」の意味・読み・例文・類語

すい

  1. ( 補助動詞として用いられる。「そう(候)」の命令形「そうえ」が「そえ」「そい」となり、さらに転じたもの。「お(ご)…すい」の形で用いる ) 「…給え」「…なさい」の意。
    1. [初出の実例]「みどもはすみかけて、するするとのかふ、みなみな御めんすい」(出典:虎明本狂言・酢薑(室町末‐近世初))

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「すい」の意味・わかりやすい解説

スイ
すい / 須伊
spoonbill sculpin
[学] Vellitor centropomus

硬骨魚綱スズキ目カジカ科に属する海水魚。九州北西部から東北地方の日本海側、和歌山県から東北地方の太平洋側、山口県瀬戸内海沿岸朝鮮半島の南部に分布する。体は側扁(そくへん)するが、頭は細長くて縦扁する。吻(ふん)は長くてとがり、尾柄(びへい)は細長い。体には鱗(うろこ)がない。頭にはまったく皮弁がない。第1背びれ棘(きょく)条は細長くて弱く、雄では著しく長い。尾びれの後縁は深く湾入する。雄は大きな生殖突起をもつ。体は青みがかった褐色で、濃青黒色点が散在する。沿岸の藻場(もば)にすみ、小形の甲殻類を食べる。体長15センチメートルぐらいになる。ヒメスイとは第2背びれ軟条は20本以下であること、胸びれ軟条は16本以下であること、および胸びれの後端は臀(しり)びれ始部を越えることなどで区別できる。食用にしない。

[尼岡邦夫]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「すい」の意味・わかりやすい解説

スイ
Vellitor centropomus

カサゴ目カジカ科。体長約 12cmになる。体は他のカジカ類と異なり,著しく側扁する。頭部は細長く縦扁し,吻は長くとがる。尾柄部は著しく細長い。頭部の背面にとげや皮弁はない。体色茶褐色から緑色まで変異が多い。沿岸の藻場に棲息する。東北地方から対馬,朝鮮半島南部まで分布する。

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小学館の図鑑NEO[新版] 魚 「すい」の解説

スイ
学名:Vellitor centropomus

種名 / スイ
目名科名 / スズキ目|カジカ科
解説 / 岸近くの浅い藻場にすみ、稚魚潮だまりでよく見られます。主にワレカラ類やヨコエビ類を食べます。
全長 / 12cm
分布 / 本州~九州/朝鮮半島南東部

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