油比村(読み)ゆびむら

日本歴史地名大系 「油比村」の解説

油比村
ゆびむら

[現在地名]前原市油比

糸島いとしま半島中央を占める丘陵部南端に位置し、東はとまり村、西は津和崎つわざき(現志摩町)由比とも記す。嘉元三年(一三〇五)八月二日付鎮西下知状(大友文書/鎌倉遺文二九)によれば、怡土庄友永方地頭大友貞親代寂念が同庄名主等の年貢抑留・公事対捍を鎮西探題に訴えたが、このなかに吉松名の名主由比七郎入道行正が含まれている。由比氏は本姓中原氏で、嫡流は由比、庶流重富を称したという(続風土記拾遺)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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