油証文(読み)アブラジョウモン

デジタル大辞泉 「油証文」の意味・読み・例文・類語

あぶら‐じょうもん【油証文】

江戸時代子供どうしが約束をたがえないしるしに、髪の油を指につけて柱などに押したこと。
「今度から中のいいやうに―しな」〈滑・浮世風呂・前〉

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精選版 日本国語大辞典 「油証文」の意味・読み・例文・類語

あぶら‐じょうもん【油証文】

  1. 〘 名詞 〙 近世、子供などが約束をたがえないしるしに、髪の油を指につけ、柱などに押したこと。また、押したもの。
    1. [初出の実例]「今度(こんどっ)から中の能(いい)やうに、油証文(アブラゼウモン)しな」(出典滑稽本・浮世風呂(1809‐13)前)

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