沼口村(読み)ぬまぐちむら

日本歴史地名大系 「沼口村」の解説

沼口村
ぬまぐちむら

[現在地名]若宮町沼口

山口やまぐち村の東、犬鳴いぬなき川の支流山口川中流域に位置する。村の南西部は丘陵地、北東部は平地。枝郷の都市とち村を古代の鞍手郡十市とおち(和名抄)の遺称とする説があり、同所は神功皇后が宿泊したとの伝承もある。なお都市は十市・都地とも書いた(続風土記・続風土記附録・地理全誌)。弘治二年(一五五六)六月七日「鞍手郡吉川庄山王山、同若宮表沼口河原」において、宗像勢と杉越中守・河津民部少輔方が戦っている(同年七月一三日「宗像氏家臣連署状」石松文書/宗像市史 史料編二など)。永禄三年(一五六〇)六月二四日、宗像氏貞は占部尚持に対し、連々の忠節により「沼間口村」地頭職を預け遣わしている(「宗像氏重臣連署奉書」新撰宗像記考証)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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