日本歴史地名大系 「沼田遺跡」の解説 沼田遺跡ぬまたいせき 山形県:飽海郡八幡町大島田村沼田遺跡[現在地名]八幡町大島田 沼田酒田市の城輪柵(きのわのさく)遺跡の南東約一・五キロの石橋(いしばし)・岡島田(おかしまだ)両集落を挟む水田一帯に位置する。標高一一・五メートル。平安時代の建造物が主体で、一五世紀の遺物も出土した。掘立柱建物六棟、柱列一条、矢板列二条、井戸一基、土壙四七基と溝やピットが発見された。九世紀後半から一一世紀前半のもので、建物のなかには大型のものもみえる。出土品は土師器・須恵器・赤焼土器・灰釉陶器・緑釉陶器などと、瓦・土錘・硯などの土製品、曲物・櫛・箸・皿・鍬・下駄などの木製品、ほかに石帯・砥石・鉄斧・古銭などがある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by