普及版 字通 「沽」の読み・字形・画数・意味


8画

[字音]
[字訓] うる・かう

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は古(こ)。〔説文〕十一上に水名とするが、〔論語、子罕〕「善賈を求めて諸(こ)れを沽(う)らんか」、〔論語、郷党〕「沽酒市脯ははず」のように、売買・市販の意に用いる。酒には酒のようにを用いることがある。

[訓義]
1. うる。
2. かう。
3. おろそか、そまつ、あらい。

[古辞書の訓]
名義抄〕沽 ウル・ウルフ・ヲサム・オコナフ・キヨシ・アラフ・カフ

[語系]
沽・・賈・估kaは同声。價(価)keaも声近く、みな売買のことをいう語である。

[熟語]
沽飲沽価・沽喫沽矯沽激沽券・沽酒沽售・沽直沽売沽販沽保沽名沽誉沽濫沽略
[下接語]
勧沽・求沽・衒沽・市沽・沽・坊沽・密沽

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android