最新 地学事典 「沿岸ジェット流」の解説
えんがんジェットりゅう
沿岸ジェット流
coastal jets
水温成層の発達した湖の沿岸帯付近に発生する,岸に平行な表層水の強い流れ。湖岸ジェット流とも。ジェット流は風による沿岸吹送流から発生する。比較的湖岸に近い所で表層水の流れが最大になり,地球自転の影響も受けて水温躍層の上昇あるいは下降を伴う。オンタリオ湖では,強い西風により深さ30m以浅,岸から数kmの範囲に最大流速30cm/sを超える沿岸ジェット流が観測され,南岸で水温躍層が5m下降し,北岸では水温躍層の上昇に伴い湧昇がみられた(G.T.Csanady, 1978)。このように沿岸ジェット流は,湧昇の発生に深い関係がある。
執筆者:太井子 宏和
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

