知恵蔵 「泊食分離」の解説 泊食分離 これまで旅館の宿泊料金は「1泊2食付き」が基本だったが、割高感があることや旅行の個人化、多様化が進んだことなどから、ホテルのように「部屋代(朝食込み)」と「夕食代」をそれぞれ明示するところが増えつつある。代金だけでなく、食事場所が食堂なのか部屋なのか、といったサービス内容も明らかにして、2〜3種類の夕食メニューの中から1つを選ぶという方式を取る旅館もある。旅行業界によると、夕食は観光地周辺の飲食店で済ませ、宿泊だけを希望する少人数のグループが増えているという。「泊食分離」はこれに対応すると共に、夕食に関するサービスの明確化で、利用者に納得した上で宿泊の申し込みをしてもらうことや、一方で、改めて「1泊2食付き」の魅力をアピールする狙いもある。 (平栗大地 朝日新聞記者 / 松村北斗 朝日新聞記者 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by