法吉村(読み)ほつきむら

日本歴史地名大系 「法吉村」の解説

法吉村
ほつきむら

[現在地名]松江市法吉町・比津が丘ひつがおか一―四丁目

西持田にしもちだ村・菅田すがた村の西に位置し、南は奥谷おくだに村・春日かすが村、西は比津村、北部に白鹿しらが山・しん山がある。「出雲国風土記」「和名抄」にみえる島根郡法吉郷の遺称地とされ、中世には法吉郷・法喜ほつき庄に含まれていたとみられる。風土記の同郡法吉坡は当地から南の現松江市中原なかばら町・外中原そとなかばら町にかけて存在した小湖とされ、周囲は五里、深さ七尺余、「鴛鴦・鳧・鴨・鯉・鮒・須我毛あり。夏節に当りて尤も美しき菜あり」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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