法華七喩(読み)ホッケシチユ

デジタル大辞泉 「法華七喩」の意味・読み・例文・類語

ほっけ‐しちゆ【法華七喩】

法華経に説かれる七つ比喩ひゆ。火宅喩(譬喩品ひゆぼん)・窮子ぐうじ(信解品)・薬草喩(薬草喩品)・化城けじょう化城喩品)・衣珠喩(五百弟子授記品)・髻珠けいしゅ喩(安楽行品)・医子喩(寿量品)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「法華七喩」の意味・わかりやすい解説

法華七喩
ほっけしちゆ

『法華経』に説かれる7つの比喩のこと。仏は衆生能力に応じていろいろな教法を説くが,目的は,仏の悟りに導くため,および仏の法身 (永遠不変の真実の相) は不滅かつ普遍であることを示すためであり,そのための比喩 (1) 火宅喩,(2) 長者窮子喩,(3) 薬草喩,(4) 化城喩,(5) 衣珠喩,(6) 髻珠喩,(7) 医子喩の7つをいう。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android