法華十講(読み)ホッケジッコウ

デジタル大辞泉 「法華十講」の意味・読み・例文・類語

ほっけ‐じっこう【法華十講】

法華経8巻を8座とし、開経無量義経1巻、結経観普賢経1巻を加えて10座とし、これを1日1座の10日、または朝夕2座の5日間に分けて講じること。

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精選版 日本国語大辞典 「法華十講」の意味・読み・例文・類語

ほっけ‐じっこう【法華十講】

〘名〙 仏語。法華経八巻にその開経の無量義経と結経の観普賢経とを合わせた一〇巻を十座として、朝夕二座、五日間に分けて講じる法会。十座。
※後拾遺往生伝(1137‐39頃)上「展法法華十講之座席」

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世界大百科事典(旧版)内の法華十講の言及

【講讃】より

…法華八講は法華経全8巻を8座に分けた講讃で,毎日の朝座(あさざ),夕座(ゆうざ)の2座を4日間続けて完了するのを本儀とするが,日数を短縮したり,座数を減じたりすることもある。これに開経(導入)の無量義経,結経(補足)の観普賢経(かんふげんきよう)を加えて10座とした講讃が〈法華十講〉,法華経28品に開結2経を加えて30日間に講ずる講讃が〈法華三十講〉である。講讃の道場には,正面の左右に一段高い講座が据えられ,向かって左に講師(こうじ),右に読師(どくし)が登る。…

【法華会】より

…故事にのっとって論義を行う者を竪者(りゆうしや∥りつしや)といい,その論義の判定をなす権威者を探題と称し,一山の長老があたる。法華八講・法華十講なども法華会と称するが,これは講座の数によって名づけられたものである。【村山 修一】。…

※「法華十講」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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